2022 年 41 巻 5 号 p. 225-235
データヘルスに貢献する高品質な健診データを提供頂くためには,健診項目や単位を標準化し,かつデータ発生源に近い段階でバリデーションを実施し,また由来情報を管理してデータ較正の機会を確保することが求められる.現状では日本医学健康管理評価協議会が健診の項目名,結果の値,単位の記述,入力上限下限参考値,結果値相関を一体的に管理する標準規格として「健診標準フォーマット」の策定をすすめている.本研究ではこの健診標準フォーマットをベースに,これまでの標準規格に関する取り組みと比較して,健診データの高品質により寄与しうるFHIR実装ガイドを設計した.統制用語集とバリデーションロジックをデータベース化し,計算処理可能な実装ガイドを自動生成するスキームを設計することで,相互運用性を担保する規格の開発期間の短縮と高品質化に寄与可能であることが知見として得られた.一方,JLAC10とのハーモナイズにむけて課題が確認された.