2024 年 44 巻 2 号 p. 69-76
本研究では,均質なMRI検査の提供に向けて,MRI検査依頼書の記載内容からAttention付きSeq2seq(以下,Seq2seq)とICD-10コードを用いて最適MRIプロトコルの予測とその精度評価を行った.6,831件の造影脳MRI, 10,754件の非造影脳MRIの検査依頼書を収集した.次の3つの方法でMRIプロトコルを予測した:①Seq2seqモデルによる推論,②ICD-10コードごとの最頻出撮像プロトコル,③の方法は①と②で予測したプロトコルの和集合.Seq2seqについては,uni-gram, bi-gram,形態素の3種類の方法でトークン化した.その結果,造影,非造影検査共に,放射線科医の指示を完全網羅した割合(完全網羅率)が高値であった方法は,bi-gramを用いた③の方法で,それぞれ60.35%,66.16%であった.Bigramによる①では,それぞれ51.67%,54.66%,②の方法では,それぞれ,41.64%,39.46%であった.Seq2seqとICD-10コードを組み合わせた手法は,単独の手法で予測するよりも完全網羅率が10~20%上昇したことからMRIプロトコルの予測において有用な手法であった.