抄録
昨年秋の火山学会で,測定方法および結果の概要(その1)について報告した.ここでは最初に測定結果についてまとめ,結果の解釈について議論する.粘性係数の測定結果は、1230℃で52Pa secから1130℃での1950 Pa sec まで100℃で約50倍の増加を示す。結晶度の範囲はおよそ0から24重量%である。液組成の変化と温度低下の効果を定量的に評価するために、実験試料(各温度で採取)のガラス組成をEPMA分析で求めShaw(1972)の式を用いて液の粘性係数を計算すると、温度低下に伴い液の粘性係数は僅かにしか増加しないことが判った.相対粘性係数(バルクでの粘性係数を、液の粘性係数で割ったもの)は、結晶度に伴って大きくなる。Einsten-Roscoe-Marsh(1981 ERMと略)の経験式:η=η0(1+φ/0.6)-2.5、と比べると今回の測定結果はそれよりも、結晶度24%で3.9倍大きな値になった。