デジタルアーカイブ学会誌
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Print ISSN : 2432-9762
ポスター発表
[P02] デジタルアーカイブをデザインする:「まだそこにいない」利用者に共感し本当に使われるサービスを作るために
大橋 正司五十嵐 佳奈
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ジャーナル オープンアクセス
J-STAGE Data 電子付録

2019 年 3 巻 2 号 p. 213-216

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抄録

デジタルアーカイブを市民へと開いていく中では、研究者などの「すでにそこにいる」利用者ではない人々の眼差しを共感的に理解し、新たな利用者が使い続けたいと感じるサービスの提供や、多様な使い方を保証するのに必要な機能やインタフェースの有効性を検証するデザイン手法の成熟が鍵を握る。

そこで本発表では、デジタルアーカイブの設計における課題とデザイン手法の必要性を整理し、現場の必要に応じて導入できるデジタルアーカイブのデザインプロセスの標準化について検討する。デジタルアーカイブアセスメントツール[1]を機械的に達成すべき「チェックリスト」ではなく、適切なデザインプロセスの結果、必然的に達成される「アウトプット」として、具体的に分かりやすく導き出せることを示し、デジタルアーカイブの設計者が、サービスの多様性と利活用の可能性を大きく広げられる素地をつくることを目指す。

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https://creativecommons.org/licenses/by/4.0/deed.ja
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