日本岩石鉱物鉱床学会 学術講演会 講演要旨集
2005年 日本岩石鉱物鉱床学会 学術講演会
セッションID: G6-04
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G6:岩石・鉱物・鉱床学一般
X線その場観察による高圧下でのFe-FeS系の共融温度とサブソリダス相の決定
*川添 貴章大谷 栄治佐野 亜沙美寺崎 英紀Litasov Konstantin鈴木 昭夫丹下 慶範舟越 賢一
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キーワード: 火星核, 鉄-硫黄系
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抄録
火星核は最上部で熔融し(Yorder et al., 2003)、14.2 wt%の硫黄を含んでいると見積もられている (Wänke and Dreibus, 1988)。Urakawa et al. (2004) によると火星核の圧力条件は地殻の厚さを50 kmとした場合、19.4から41.7 GPaである。以上のことにより20から42 GPaの範囲でFe-FeS系の共融温度・サブソリダス相を決定することにより、火星核の温度構造・構成相に制約を与えることができる。高圧下でのX線その場観察を行うために、SPring-8・BL04B1設置の川井型高圧発生装置SPEED-Mk.IIを用い、21.1 GPa、31.0 GPaにおいてFe-FeS系の共融温度とサブソリダス相を決定した。共融温度は21.1 GPa、31 GPaにおいて1273 Kであり、サブソリダス相は21.1 GPa、31.0 GPaともγ FeとFe3Sであった。
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© 2005 日本鉱物科学会
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