医学検査
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技術論文
判定ラインの発色原理が異なる5種類のインフルエンザ迅速診断キットの比較評価
矢野 美由紀直本 拓己大沼 健一郎楠木 まり林 伸英木下 承晧大路 剛河野 誠司
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2014 年 63 巻 2 号 p. 221-225

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抄録
専用機器による自動判定キット1種類を含めた判定ラインの発色原理が異なる4社5種類のインフルエンザ迅速診断キットについて,感度及び判定者間での判定結果のばらつきについて検討した.目視判定キット間では感度に有意な差はなく,銀増幅反応を利用した自動判定キットは他の目視判定キット4種類に比べ有意に高い感度を示した.目視判定キットはいずれのキットにおいても検出下限で判定者間の判定結果に不一致が認められた.自動判定キットは専用機器が必要であり,1検体毎に機器を用いて測定するため,複数検体を同時に処理する事はできないが,目視判定キットに比べ感度及び客観性に優れており,有用である.
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© 2014 一般社団法人 日本臨床衛生検査技師会
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