医学検査
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原著
経口腸管洗浄剤がClostridium difficile Toxin検出キットに与える影響
和泉 彬彦, 大河原 愛, 杉山 嘉史, 原田 ひろみ, 杵渕 雅彦, 廣瀬 春香, 米澤 広美, 宮島 栄治
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2014 年 63 巻 3 号 p. 288-293

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抄録
今回我々は,経口腸管洗浄剤がイムノクロマト法を原理としたClostridium difficile Toxin検出キット(Toxin検出キット)に与える影響について検討した.大腸内視鏡検査施行時に採取された腸管洗浄剤を含む便42検体を対象としてToxin検出キットを実施したところ,37検体が陽性となった.しかしながら,培養後コロニーが得られたのは7検体で,そのうちイムノクロマト法でToxinが検出されたのは,4検体のみであった.すべての腸管洗浄剤を含む便検体およびコロニーからDNAを抽出し,PCR法によりToxin産生型を精査すると,同一の4検体でA+B+型が確認された.そこで,腸管洗浄剤を3濃度に調整した溶液を検体として,Toxin検出キットを実施した.その結果,濃度依存的に陽性反応が見られた.さらに,腸管洗浄剤の主成分であるポリエチレングリコール4000(PEG4000)溶液でも陽性反応が確認できた.よって,PEG4000を含む腸管洗浄液検体は,本Toxin検出キットにおける検査材料として不適である.また,診療に使われる様々な治療薬には,PEG4000が含有しているため,Toxin検出キットのみならず,他のイムノクロマト法を原理とした検査試薬にも影響を及ぼす可能性があり,注意が必要である.
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© 2014 一般社団法人 日本臨床衛生検査技師会
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