医学検査
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B群レンサ球菌スクリーニング検査におけるGBS寒天培地の有用性―ポアメディアGBS寒天培地およびクロモアガーStrepB寒天培地の検討―
金田 光稔長崎 広美田崎 恵神山 清志
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2015 年 64 巻 4 号 p. 501-505

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抄録
B群レンサ球菌(Group B streptococcus;以下GBS)は妊婦の腟や直腸に常在し,新生児における垂直感染症の主な起因菌となる。発症率は低いが発症後は急速に重篤化し,死亡に至ることや後遺症が残ることも少なくない1)。新生児へのGBS感染・発症を防止するには妊婦に対してのGBS保菌検査が必須である。今回GBS検査目的で提出された膣スワブ,尿合計125検体を対象に,ポアメディアGBS寒天培地(栄研化学株式会社)およびクロモアガーStrepB寒天培地(関東化学株式会社)を用いたGBS検出能の比較検討を実施した。GBS陽性はポアメディアGBS寒天培地で21検体(16.8%),クロモアガーStrepB寒天培地で22検体(17.6%),ニッスイ分画プレート羊血液寒天/ドリガルスキー培地では21検体(16.8%)であった。
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© 2015 一般社団法人 日本臨床衛生検査技師会
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