医学検査
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症例報告
サムソン染色中に色素顆粒細胞を認めた神経皮膚黒色症の1例
津郷 幸子吉澤 梨津好石橋 直美井川 真希弓狩 加恵好川 貴久橋本 徹
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2015 年 64 巻 5 号 p. 548-552

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抄録

神経皮膚黒色症は,皮膚の巨大な色素性母斑を特徴とし中枢神経系にメラニン産生細胞であるメラノサイトが増殖をきたす稀な先天性疾患である。吉岡らの診断基準によれば神経皮膚黒色症は,髄液細胞診で色素顆粒を有する異常細胞を検出することがあげられている。今回我々は,髄液一般検査の細胞数算定時に通常とは異なる染色性を示した色素顆粒細胞を検出した。サムソン染色によるスクリーニング検査の段階で臨床側に重要な情報を提供できると考えたので報告する。

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© 2015 一般社団法人 日本臨床衛生検査技師会
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