医学検査
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技術論文
シカフィット®AMY-G7の検体種別(血清,尿)および外部精度管理試料の反応性に関する検証
今駒 憲裕西尾 美紀子
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2015 年 64 巻 5 号 p. 591-599

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抄録

患者検体(血清および尿)を用い,4,6エチリデン-4-ニトロフェニル-α-D-マルトヘプタオシド(Et-G7-PNP)を基質とするアミラーゼ(AMY)のJSCC標準化対応法試薬“シカフィットAMY-G7”のJCCLS-SOPに対する反応性比較を行った結果,“シカフィットAMY-G7”は,膵型および唾液型アイソザイム構成比,あるいは検体種別(血清および尿)に関わらず,JCCLS-SOPとよく一致した。一方,α-(2-クロロ-4-ニトロフェニル)-β-D-ガラクトピラノシルマルトサイド(Gal-G2-CNP)および2-クロロ-4–ニトロフェニル-α-D-マルトトリオシド(G3-CNP)では,血清検体と尿検体の相関性試験で傾きの異なる回帰直線が得られ,本試薬と同じEt-G7-PNPを基質に用いた他社キットでは血清検体で高値傾向が認められた。外部精度管理試料の反応性試験では,“シカフィット AMY-G7”以外の市販キットは,ヒト遺伝子組換え体(リコンビナントAMY)の添加によりJCCLS-SOPとは反応性が変化することが確認された。具体的にはEt-G7-PNPを基質に用いた他社キットでやや高値,G3-CNPでやや低値(共に目標値±5%以内),Gal-G2-CNPで許容下限値を下回る結果となった。

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© 2015 一般社団法人 日本臨床衛生検査技師会
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