新生児における生化学的検査項目の基準範囲は未だ確立されたものがない。一因に個体差が著しいことが挙げられるが,個体差は在胎週数によるところが大きいと思われる。そこで在胎週数から「22~27週」,「28~36週」,「37~41週」の3群に分けて,生化学的検査15項目の参考基準範囲を求めた。当院における新生児の検査データを材料とし,原因が明確な異常値は除外した。年齢は「生後6日まで」と「生後7~27日」とに区分した。在胎週数により区分した3群間には有意な差が認められ,群分けせずに求めた参考基準範囲との比較でも差異がみられた。総蛋白は代表的な例であり,生後0~6日の参考基準範囲は,在胎週数22~27週の群で3.0~5.3 g/dLに対し,36~41週の群で4.2~6.5 g/dLであった。新生児の基準範囲を検討する際に,在胎週数を考慮することは有用と考えられた。