医学検査
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資料
COVID-19に対するイムノクロマト法による迅速抗体検査の適応と有用性の検討
佐藤 桃子, 北川 裕太朗, 窪田 勝己, 髙田 友仁, 野口 彩紀子, 松岡 優, 武内 信一, 前田 卓哉
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2022 年 71 巻 3 号 p. 465-469

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抄録

新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)のスパイク(S)蛋白に対するIgG抗体(IgG-S抗体)を検出するイムノクロマト法(ICT)検査キットである「新型コロナウイルス中和抗体スクリーニングキット;NOZOMI®」を用い,その基礎的性能評価を行った。COVID-19発症後7日以上が経過した患者血清(92例)およびCOVID-19が否定された発熱患者の血清(50例)を用いた。さらに,ワクチン接種後の医療従事者の残余血清(50例)も使用した。結果,NOZOMI®の感度は51.1%,特異度は96.0%であった。また,発症後の経過日数が22日以降では陽性率が100.0%となった。S蛋白の蛋白質受容体結合ドメイン(RBD)に対する抗体を定量的に検出する測定試薬との比較では,感染後の患者では抗体価が概ね30 U/mLを超える血清において,NOZOMI®によりIgG-S抗体が検出できた。一方,ワクチン接種後検体を用いた場合,概ね500 U/mLを超える血清においてIgG-S抗体を検出した。NOZOMI®は感染初期の診断には用いることができないが,イムノクロマト法としての基礎的性能(感度・特異度)は向上していた。今後の研究開発がすすめば,ワクチン接種後の免疫応答の評価を簡易的にできるPoint of Care Testing(POCT)としての活用意義があると考えた。

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© 2022 一般社団法人 日本臨床衛生検査技師会
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