2003 年 13 巻 2 号 p. 17-33
本稿は、Schön理論に依拠した『反省的看護実践』の基礎的理論を提示することを目的とした研究の第二部である。フィールドワークを実施し、得られた事例分析を通して、試案した基礎的理論が看護の具体的事象においてどのように展開できるのかを検討した。
その結果、以下のことが明らかになった。1)看護職者の問題状況への取り組みには三つのパターンが見出され、それぞれのパターン別事例は、『反省的看護実践』の枠組みに基づき解釈可能であった。2)いずれの事例においても、看護職者には起こった出来事の意味づけと、自分自身の取り組みがどうであったのかを吟味するという、深い「反省」が促された。これらのことから、『反省的看護実践』の基礎的理論は、看護実践を通した学びを深める理論として活用できる可能性が高いことが示唆された。
今後はこの基礎的理論を洗練させ、その有用性を検証していくことが課題である。