本研究の目的は、血圧測定時のマンシェット装着動作において、複数の装着動作を視聴する教育プログラム(以下、新教育プログラム)の効果について明らかにすることである。
方法は、4年制大学の1年次看護学生を無作為に12名ずつ2群に分け、新教育プログラム(A群)と従来型教育プログラム(B群)の各群に講義、演習を行った。その後、対象者が行うマンシェット装着動作をビデオに撮影し、正確性、速度、動作分析の3項目について検討した。なお新教育プログラムには、先行研究で得られた看護師が行っている3パターンのマンシェット装着動作をもとに、複数のマンシェット装着動作を視聴できるオリジナルビデオ教材を用いた。
その結果、ゴム嚢の位置の正確性、緩みにおいては、2群間で差がなかった。A群はB群より、所要時間が有意に短く、常に手がマンシェットに触れている対象者が多く、1回で巻くことができる対象者が多かった。新教育プログラムは、複数のマンシェット装着動作を視聴することにより、模倣できるバリエーションが増え、すばやくマンシェットを装着でき、マンシェット装着動作の習得に効果がある可能性が示唆された。