要旨:
〔目的〕看護学生が高齢者との世代差言語を知らないことと、コミュニケーション時の情緒状態及びコミュニケーションスキルへの影響を明らかにし、効果的な高齢者とのコミュニケ―ション方法について教育的示唆を得る。
〔方法〕無記名自記式質問紙を用いた配布回収法で、看護学生547人に配布し392人回収(71.7%)、358人が分析対象である。調査票は自己作成した世代差言語50語とコミュニケーション時の情緒状態、既存のコミュニケーションスキル尺度を使用した。
〔結果〕高齢者の話を理解ができない経験の有る学生は世代差言語の得点が低く、否定的な情緒状態にあるとコミュニケーションスキル尺度に負の相関を示した。
〔考察〕世代間交流とコミュニケーション方法が変化し世代差言語の得点が低下した。看護学生が高齢者とのコミュニケーション時に世代差言語を理解していると、コミュニケーションに効果的であると考える。