2021 年 30 巻 3 号 p. 27-38
要旨:
〔目的〕看護系大学の新人教員が実習指導教員として、どのような出来事や体験を重ねているのか、そのプロセスを明らかにする。
〔方法〕看護系大学で初めて実習指導を担当して6ヶ月以上2年未満の者10名に半構成的面接を行った。質的記述的研究デザインを採用しM-GTAで分析を行った。
〔結果〕新人教員が実習指導教員として歩き始めるプロセスは、【異次元で何もわからない】に始まり、実習の状況が見えていない中で失敗しないよう慎重になりながら【真っ暗闇の中を手探りで歩く】、実習指導の経験を重ねていろいろなことが少しずつ見えてくる【目が慣れて薄暗い中を歩く】、実習指導教員の役割、やり方や自分の課題がわかり、自分の進むべき道へ一歩踏み出すようになる【少しずつ見えてきた道を歩き始める】へと進んでいた。
〔考察〕プロセスを踏まえて、自己効力感を高める支援、効果的な支援のタイミングの重要性が示唆された。