日本看護学教育学会誌
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研究報告
長期ローテーション研修を経験した中堅看護師が認識する自身の変化
大賀 知津子吾妻 知美
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2022 年 31 巻 3 号 p. 35-46

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抄録

〔目的〕長期ローテーション研修を経験した中堅看護師が認識する自身の変化を明らかにする。

〔方法〕長期ローテーション研修に参加した中堅看護師9名を対象に、長期ローテーション研修後の認識する自身の変化について、半構成的面接を行い、内容分析を用いて分析した。

〔結果〕長期ローテーション研修を経験した中堅看護師が認識する自身の変化として、【違う自分への気づき】、【心が動く経験】、【キャリアを考えるきっかけ】、【他部署とのつながりの自覚】、【所属部署を見直す機会】の5カテゴリーが抽出された。

〔考察〕中堅看護師は、長期研修を経験することで、所属部署での役割から解放され精神的なゆとりと自己省察の機会を得、新たな自己の発見やキャリアについて考えるきっかけとなっていたことが示唆された。

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© 2022 一般社団法人 日本看護学教育学会
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