日本看護学教育学会誌
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原著
患者のプライバシーニードに関する看護学生の推測度とプライバシー保護に対する態度
村田 恵子恵美須 文枝
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1994 年 4 巻 1 号 p. 11-18

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抄録

 本研究の目的は、入院患者のプライバシーニードに関する看護学生の推測度とプライバシー保護に対する態度を明らかにし、併せてこれらと学生の個人特性および学習経験との関連性を検討した。

 研究方法は、2校の看護短期大学の学生185名を対象者として、卒業直前に質問紙調査を実施した。患者のプライバシーニードに関する推測度の測定には8因子57項目からなる5段階のリカート尺度(非常に不愉快~全く不愉快ではない)を用い、プライバシー保護に対する態度は、上記8因子に対応する看護婦の態度・行動への同意の程度を5段階のリカート尺度(非常に賛成~全くそうは思わない)で求めた。また学生の個人特性およびプライバシーに関する学習経験についての情報を収集した。

 データ分折の結果、患者のプライバシーニードに関する学生の推測度は、全体としてプライバシー侵害状況下の患者の気持ちを「かなり不愉快」から「少し不愉快」と推測していた。因子別に見ると、情緒開放の保証、自己領域への侵入排除、身体・行動・人格的弱点の秘匿では不愉快度はより高く、自己情報の秘匿ではより低かった。一方、プライバシー保護に対する態度では、全体としてプライバシーを尊重し保護する看護婦の配慮や行動に「少し賛成」から「大いに賛成」を示したが、推測度と同様に自己情報の開示のみ他より低かった。患者のプライバシーニードに関する推測度においては学生の個人特性-家族等との共同生活の有無により有意差が認められた。またプライバシー保護に対する態度では、プライバシーに関する学習経験の有無により有意差が認められた。

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© 1994 一般社団法人 日本看護学教育学会
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