1996 年 6 巻 1 号 p. 35-44
質の良い看護を提供するためには、現場での教育の充実が重要な要素となる。救急医療・集中治療に従事している看護者に対する現場での教育の実態を把握し、その結果から現場で行う具体的な教育モデルを作成するにあたって考慮しなければならない問題点を明らかにする目的で、全国の107救急認定医指定施設を対象に、現場での教育について調査を行った。調査の結果から、(1)卒後年度別に教育計画をたて、個別的なプリセプター方式の指導方法をとっている施設が多かった。(2)指導内容について因子分折を行い、5つの因子を抽出した。因子別項目得点からみると、因子「救急看護の知識と技術」に属する項目が最も高頻度に行われており、因子「生命観と心理社会的技能」が最も低い実施頻度であった。(3)施設の種類別に指導内容(因子別項目得点)をみると、これら全てにおいて有意な施設間の差を認めた。