1996 年 6 巻 1 号 p. 45-52
効果的な実習を展開するには、学生個々の自我状態を知って関わることも重要であると考え、エゴグラムの変動と実習成績との関連を検討した。97名の学生を対象に2年次と4年次の2回エゴグラムを調査した。エゴグラムは5つの自我状態の得点を分析した。さらに、エゴグラムパターンをCP優位群、NP優位群、A優位群、FC優位群、AC優位群に分類した。実習成績は、3年次初期と4年次最後の外科系看護学実習の評価を用いた。その結果、①エゴグラムプロフィールは2・4年次ともNP得点の高いNP優位型を示した。②優位型で実習評価をみるとFC優位型は3年次で知識、態度、総合点が有意に低かったが、4年次では差がなかった。③実習評価総合点は80点未満の学生のエゴグラムプロフィールはACが有意に高くなっており、A、FCが低くなっていた。今回、AよりNPが伸びていたことから指導者は、Aの自我状態を伸ばせるように助言していく必要があろうと考える。