抄録
〔目的〕超音波画像診断装置を用いて,多裂筋を含む横突棘筋の従来の筋電図の電極貼付け位置の妥当性を検討する.〔対象〕健常成人男性20名とした.〔方法〕腹臥位にてL2,L4棘突起から外側3 cm,6 cmの右側腰部4部位を撮影し,各部位で表層に存在する筋,棘突起から横突棘筋外縁までと最表層までの距離を計測した.〔結果〕日本人の若年者においては,L2,L4レベルともに棘突起3 cm外側に横突棘筋は多くの例で存在せず,最長筋をはじめとした外側筋群が存在していた.〔結語〕L2,L4棘突起から外側3 cmの部位における電極貼り付け位置は多裂筋ではなく,外側筋群の筋活動を測定していた可能性がある.したがって,従来の研究結果は貼り付け位置を再考する必要が示唆された.