2018 年 6 巻 2 号 p. 45-55
【目的】訪問看護師が緊急電話受信時に行う看護判断について調査・分析し、プロセスを明確にする。
【方法】研究デザイン:質的記述的研究法。研究協力者:訪問看護経験年数5年以上の専門看護師、認定看護師計14名。調査方法:モデル場面における看護判断を半構造的面接法で調査した。分析方法:逐語録を文節化し、類似性および差異性に基づきカテゴリー化し、時系列にそって系統化した。倫理的配慮:所属大学倫理委員会の承認を受けた。公開すべき利益相反関係はない。
【結果と結論】文節35,985が抽出され8大カテゴリーに集約され、プロセスは『平時からリスク管理を行う』『電話通報から療養者の健康情報を収集する』『介護者による通報情報は客観性に欠ける情報や不足情報がある』『介護者による通報情報の客観性を高め、不足情報を補う』『介護者以外から情報を収集する』『情報収集の視点』『収集した情報の内容』『生命の危険性を最優先し安全第一に判断する』であった。「平時からリスク管理をしている」「客観性に乏しく不十分な情報を補完している」「生命の危険性を最優先し安全第一に判断している」点に特徴がみられた。