日本在宅看護学会誌
Online ISSN : 2760-5019
Print ISSN : 2187-168X
研究
在宅看護実習ではじめて学生の受け持ちを経験した重症心身障害児を療育する母親の思い-グラウンデッド・セオリー法を参考に分析した1事例を通して-
石村 珠美, 室田 ちひろ
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2019 年 8 巻 1 号 p. 20-30

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抄録

目的:本研究の目的は、在宅看護実習ではじめて学生の受け持ちを経験した重症心身障害児を療育する母親の思いを明らかにすることである。

方法:対象となる母親1名に非統制的なインタビューを行った。分析はGlaserによるグラウンデッド・セオリー法を参考に行った。

結果: 継続的比較分析法により核概念としての【療育を伝える使命感】が創発された。【療育を伝える使命感】とは、元々活動的であった母親自身が、継続的に関わった看護学生との体験を通し生じた思いを特性として、重症心身障害児を療育する自分自身や現状への思いに影響し芽生えた、母親の強い思いや行動を支持する概念である。核概念を構成する下位概念は、〔重度の子をもつ私〕〔現状や悩みを伝えたい〕〔私を伝えたい〕〔未来の看護師への希望〕〔感謝と喜び〕であった。

結論:母親は、学生との継続した関わりを通して、生産的社会活動の実感や社会的役割への達成感が得られ、【療育を伝える使命感】を発揮する経験をしていた。

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© 2019 一般社団法人日本在宅看護学会
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