日本看護科学会誌
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研究報告
心不全患者のセルフモニタリングの概念分析
服部 容子多留 ちえみ宮脇 郁子
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2010 年 30 巻 2 号 p. 2_74-2_82

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抄録
【目的】心不全患者が自分自身の体調変化を把握し,増悪の兆候を早期発見するための支援において,セルフモニタリングは重要な概念であるが,統一した見解はない.そこで,心不全患者への支援に資するためにセルフモニタリングの概念を明らかにした.
【方法】Rodgersら(2000)の概念分析法を参考に概念を特定した.
【結果】31件の文献を分析した結果,心不全患者のセルフモニタリングは,身体症状の変化,身体活動の変化,体調管理の状況をとらえることであり,概念の属性は「自覚」「測定」「解釈」という3つの側面で構成されていた.概念の先行要因には「知識」「技術」「関心」が存在し,帰結として「適切なセルフマネージメント」と「QOLの改善」が認められた.
【結論】今回抽出された新しい概念は,心不全患者のセルフモニタリングを強化する看護支援の基盤として活用できることが示唆された.
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© 2010 公益社団法人 日本看護科学学会
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