日本看護科学会誌
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研究報告
地域における薬剤耐性菌拡大防止対策の実現に向けて看護職が取り組むべき課題(第1報)
—300床未満の医療機関の感染管理担当看護師と行政機関の保健師に対する面接調査から—
前田 ひとみ矢野 久子南家 貴美代脇本 寛子
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2013 年 33 巻 3 号 p. 3_46-3_55

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抄録
目的:300床未満の医療機関や保健所における耐性菌感染管理の実態から,地域で耐性菌感染拡大予防に取り組むために看護職が取り組むべき課題を明確にする.
方法:モデル地域の医療機関の感染管理担当看護師を対象とした耐性菌感染管理の実態や院内教育についてのグループインタビューと,感染症対策担当の保健師を対象とした保健所における耐性菌感染管理の関わりについての面接調査を実施した.収集されたデータは,「耐性菌を拡げない」「耐性菌を産みださない」「地域における耐性菌感染管理システム」の視点から質的に分析した.
結果:感染管理担当看護師のグループインタビューから,看護師によって耐性菌や抗菌薬に対する知識や関心の差が大きく,標準予防策や個人防護具の使用に対する理解不足や感染予防よりも経費抑制が優先されているために個人防護具の使用が不確実であること,他施設との耐性菌情報の共有が乏しいことが明らかとなった.また,保健師の面接調査から,医療機関からの感染管理の問い合わせに保健師は直接関わっていないことや保健師に対する感染管理実践に関する教育の機会が少ないことが示された.
結論:本研究の結果から,看護職に対する感染管理教育の充実が必要であることが明らかとなった.地域で耐性菌感染拡大予防に取り組むためには,行政の保健師と感染管理についての高い実践力を持つ認定看護師等が連携しながら,医療施設の枠を越えて地域の看護職に対する感染管理教育や相談などに取り組む体制づくりが求められる.
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© 2013 公益社団法人 日本看護科学学会
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