日本看護科学会誌
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原著
分娩介助実習における助産師の教授活動尺度の開発と信頼性・妥当性の検討
北村 万由美江口 瞳
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2017 年 37 巻 p. 426-436

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抄録

目的:分娩介助実習における助産師の教授活動尺度を開発し,信頼性と妥当性の検討を目的とする.

方法:半構造化面接法で得られたデータを基に,79項目の分娩介助実習における助産師の教授活動尺度原案を作成した.分娩を扱う全国医療機関501施設に所属する3,988人を対象に調査を行い,項目の信頼性分析,探索的因子分析の後,併存尺度による基準関連妥当性を検討した.

結果:回収数906人,有効回答数は875人であった.7因子52項目が採択され,【分娩進行に伴う診断ができるよう思考を促す】【安全・安楽な分娩と学生の学びを同時に保証する】【バースレビューの関わり方を伝える】【産婦の気持ちに沿うよう促す】【学生の自立を促す】【児娩出時は手に手を添える】【準備の極意を伝える】と命名された.Cronbach’s α係数は.960であり内的整合性が確認された.また助産師の専門職的自律性尺度,看護職の職業認識尺度との相関から基準関連妥当性が確認された.

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