日本看護科学会誌
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資料
意思決定の葛藤をアセスメントするスクリーニングツールSURE test日本語版の開発
―言語的妥当性を踏まえた翻訳版の作成―
大坂 和可子青木 頼子江藤 亜矢子北 奈央子有森 直子中山 和弘
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2019 年 39 巻 p. 334-340

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抄録

目的:本研究の目的は,患者の意思決定の葛藤をスクリーニングするSURE(Sure of myself; Understand information; Risk-benefit ratio; Encouragement)test日本語版を,言語的妥当性を踏まえ開発することである.

方法:SURE test日本語版は,第1段階:2名による順翻訳,第2段階:順翻訳統合,第3段階:2名による逆翻訳,第4段階:研究者協議(暫定版作成),第5段階:一般市民,医療者への調査,第6段階:再検討,を経て開発した.

結果:暫定版作成後,第5段階の一般市民と医療者32名の調査において,「わかりやすい」と回答した割合は各項目で47%から78%であった.第6段階にて言語的妥当性を再検討し,日本語版を確定した.

結論:一連の過程を経て,言語的妥当性を踏まえたSURE test日本語版を開発した.

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© 2019 公益社団法人日本看護科学学会
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