目的:特別支援学校で学ぶ医療的ケア児への,口鼻腔内吸引や気管内吸引の実施に至るまでに,学校看護師が吸引の必要性をどのように判断しているのかを明らかにする.
方法:学校看護師18名に個別に半構造化インタビューを実施し,質的帰納的に分析した.
結果:学校看護師は,その場で医療的ケア児を観察して得た情報だけでなく,その子にとっての効果的な排痰パターン,その子の呼吸維持力の程度,吸引によるその子の変化といった経験を通して得た情報もあわせて,その子が吸引を待てる状況にあるかどうかを判断していた.吸引を待てると判断すると,教育活動を妨げないよう,その子の吸引の希望のサイン,保護者の判断や思い,教員や同僚看護師の判断をすり合わせ,吸引を実施する最適なタイミングを見つけていた.
結論:吸引実施の必要性を適切に判断するには,その子のことをよく知り,判断を他者と共有し,互いに学びあうことが重要である.