2021 年 41 巻 p. 594-603
目的:日本語版Chronic Kidney Disease Self-Care scale(CKDSC)を作成し,異文化間妥当性,尺度としての1次元性を検討する.
方法:CKDSC(5因子16項目)の翻訳・逆翻訳を行い,日本語訳CKDSCを作成した.調査は保存期慢性腎臓病(CKD)患者を対象として実施した.解析には,確証的因子分析を用い,1次元性は2次因子モデルを構築し検討した.
結果:分析対象者は229名であった.日本語訳したCKDSCは,原版と同じ5因子斜交モデルが成り立った(CFI = .991, RMSEA = .047).2次因子モデルによる検討では,5因子15項目のモデルが1次元性を満たした(CFI = .993, RMSEA = .042).ω係数は.848(各因子.823~.941)であった.CKDステージ,栄養士からの療養指導の有無で「合計得点」に有意差を認めた.
結論:日本語版CKDSCは,保存期CKD患者のセルフケア行動を評価する尺度として,使用可能であることが示された.