目的:看護師の終末期がん患者と家族間の対話支援自己評価尺度を開発し,信頼性と妥当性を検討することを目的とした.
方法:全国の臨床経験3年以上の看護師1,196名に対し,看護師の終末期がん患者と家族間の対話支援に関する自己評価尺度38項目を含むオンライン調査を実施した.統計解析では,探索的因子分析を行い,内的一貫性と構成概念妥当性を検討した.
結果:有効回答370件(30.9%)を分析した.探索的因子分析の結果,4因子22項目が抽出された.Cronbach’s α係数は尺度全体.944,下位尺度.797~.908であった.モデル適合度は,GFI = .888,AGFI = .860,CFI = .931,RMSEA = .063であった.収束的妥当性はr = .819,併存的妥当性はr = .403であった.
結論:4因子22項目が抽出され,本尺度の信頼性と妥当性が検証された.