2024 年 44 巻 p. 286-296
目的:看護基礎教育において育成すべき政策コンピテンシーの優先順位を明らかにする.
方法:Webサーベイ・モンキーを用いたデルファイ法により,284大学で看護管理学や看護政策論等の科目を担当する教員を対象に,3回調査を行った.政策コンピテンシー8分類77項目について,看護基礎教育で修得する優先順位を7件法で尋ねた.
結果:35人からの回答があった.「社会の問題に関心をもつ」,「看護に関する法律を知る」「社会の変化に照らして医療の変化,患者の意識の変化に気付く」「問題意識を持ち考え続ける」「自分の発言・行動を振り返る」の優先順位が最も高かった.一方,経済学の知識,政治学の知識を持つこと等の優先順位は低かった.
結論:優先順位の高かった,これら政策的思考ができるための基礎となる知識,認識,態度に関するものを基本的な政策コンピテンシーとして看護系大学で教授する体制を整えていくことの重要性が示唆された.