目的:周術期におけるサルコペニア予防プログラムを検討するために,食道がん患者における術前補助化学療法(NAC)前・後,術前・後のサルコペニア関連指標および影響要因の推移と,術後骨格筋量指数(SMI)の影響要因を明らかにする.
方法:対象は食道がんでNAC・右開胸開腹食道切除術予定患者27名.NAC前・後,術前・術後(術後第6病日)にSMI,握力,歩行速度,舌口唇運動機能等を測定し,統計解析を行った.
結果:対象は男性23名,平均年齢64.5歳.術後のサルコペニアの発症率は33.3%,NAC前・後,術前と比較し術後の両下肢の筋肉量が有意に低下し,NAC前・後と比較して術後の/pa/,/ta/,/ka/の回数/秒が有意に減少した.術後のSMIを従属変数とした重回帰分析の結果,NAC前のSMI,レジメン,性が有意に影響した.
結論:NAC前から下肢や口唇・舌の運動等の必要性が示唆された.