日本看護科学会誌
Online ISSN : 2185-8888
Print ISSN : 0287-5330
ISSN-L : 0287-5330
原著
食道がん患者における術前補助化学療法と手術療法に伴うサルコペニア関連指標の推移:単一施設の前向き観察研究
深田 順子, 鎌倉 やよい, 山口 真澄, 渡邉 直美, 西岡 裕子, 宮谷 美智子, 髙津 淳, 前田 明弘, 南谷 志野, 安部 哲也
著者情報
ジャーナル フリー HTML

2024 年 44 巻 p. 504-515

詳細
抄録

目的:周術期におけるサルコペニア予防プログラムを検討するために,食道がん患者における術前補助化学療法(NAC)前・後,術前・後のサルコペニア関連指標および影響要因の推移と,術後骨格筋量指数(SMI)の影響要因を明らかにする.

方法:対象は食道がんでNAC・右開胸開腹食道切除術予定患者27名.NAC前・後,術前・術後(術後第6病日)にSMI,握力,歩行速度,舌口唇運動機能等を測定し,統計解析を行った.

結果:対象は男性23名,平均年齢64.5歳.術後のサルコペニアの発症率は33.3%,NAC前・後,術前と比較し術後の両下肢の筋肉量が有意に低下し,NAC前・後と比較して術後の/pa/,/ta/,/ka/の回数/秒が有意に減少した.術後のSMIを従属変数とした重回帰分析の結果,NAC前のSMI,レジメン,性が有意に影響した.

結論:NAC前から下肢や口唇・舌の運動等の必要性が示唆された.

著者関連情報
© 2024 公益社団法人日本看護科学学会
前の記事 次の記事
feedback
Top