目的:家事関連困難感尺度を開発する第一段階として,項目を作成・選定する.
方法:育児・介護・家事に関する文献を基に17項目を作成し,協力が得られた団体でWeb調査を行った.回答分布,識別力,内容妥当性の観点で選定の議論を行った.合計点を育児・介護の有無で比較し,育児不安尺度・介護負担尺度との相関係数を算出し,育児不安尺度の「要介入群」を予測するAUCを算出した.
結果:1,443名に依頼し,433名から回答を得た(うち女性376名,育児中143名,介護中60名).選定した5項目の合計点は育児中・介護中で有意に高く(9.2 vs. 6.3, p < 0.001; 8.8 vs. 7.1, p = 0.019),育児不安・介護負担と相関があり(|r| = 0.27~0.53),要介入群を予測した(AUC = 0.823).
結論:内容的にも計量心理学的にも妥当と考えられる5項目5件法の自記式尺度を作成できた.