2025 年 45 巻 p. 1033-1044
目的:中山間地域の限界集落において健康生活を送る高齢者のストレングス尺度を開発し,その信頼性と妥当性を検討する.
方法:先行文献から抽出した50項目を基に専門家8名及び保健師12名による内容妥当性を検討した後,住民31名への予備調査を経て30項目の尺度原案修正版を作成した.その尺度を用いて限界集落在住の65歳以上の高齢者652名を対象に質問紙調査を実施した.
結果:340名(有効回答率52.1%)を分析対象とした.その結果【地域資源を活用する力】,【誇りと相互扶助を培う力】,【地域に根差し自分らしく生きる力】,【主体的に健康を探求する力】,【学習や交流による生活充実力】の5因子23項目が抽出された.モデル適合度はGFI = .873,AGFI = .845,CFI = .911,RMSEA = .068を示し,外的基準との相関はr = .743であり,Cronbach’s α係数はα = .932であった.
結論:本尺度は一定の信頼性と妥当性が確認された.