2025 年 45 巻 p. 592-602
目的:高度急性期病院における医師から看護師への相対的医行為の委譲による看護業務への影響を明らかにする.
方法:看護管理者16人に半構造化面接を行い,質的記述的に分析した.
結果:9サブカテゴリ,4カテゴリを抽出した.医師からの相対的医行為の委譲により,【自律性の向上】,【実践能力の向上】,そして,【提供できる看護サービスの向上】および【必要な看護サービス提供への支障】という変化が生じていた.
結論:医師からの相対的医行為の委譲により,看護師が専門性を発揮できる機会が増える一方,専門性の発揮のために必要な,療養上の世話等が十分にできなくなるという影響も生じていた.医師から看護師へのタスク・シフト/シェアを推進する政策を看護の専門性の発揮に資するものとするためには,看護師が療養上の世話を十分に行える環境を整えることが必要である.