目的:看護師長のリフレクションを阻害・促進する要因を明らかにし,効果的なリフレクションの方略を検討する.
方法:リフレクション教育を導入している6施設の看護師長16名に半構造化面接を実施し,質的記述的分析を行った.
結果:阻害要因は,【時間的制約】【心理的抵抗】【リフレクション理解の浅さ】【ファシリテーター機能不全】【行動変容の困難さ】など6カテゴリーを抽出した.促進要因は,〔個人要因〕〔環境・文化的要因〕〔リフレクションプロセスの要因〕の3コアカテゴリーに分類され,特に自己成長意欲と柔軟性といった個人要因は看護師長に特有であり他者の成長を通じて自己を成長させるという学習構造が示唆された.
結論:効果的な方略は,①心理的状況の確認,②心理的安全性を基盤とした経験共有の場の構築,③継続的実践を可能にする仕組み化であり,看護管理における学習文化の醸成に寄与する可能性が示唆された.