2025 年 45 巻 p. 784-797
目的:前立腺全摘除術を受ける患者と共に暮らすパートナーの体験に焦点を当てて国内外の研究を概観すると共に研究知見を統合して明示する.
方法:統合的文献レビューの手法を用い,26文献を分析した.
結果:大部分が海外文献で,パートナーと患者の両者を研究対象とした文献が多くを占めた.パートナーの体験は「性的関係の変化に向き合う」「患者の尿漏れが自分の生活を脅かすことに不満をもつ」「がんの診断や患者の心身の健康状態に自身の心身が影響を受ける」「サポート役を担い二人で難局を乗り越える」「病気や術後合併症のことは患者に任せる」「ソーシャルサポート・専門的サポートを欲する」に統合された.
結論:性交がなくとも愛情確認を通してパートナーと患者とが豊かな関係性を構築でき,尿漏れが生活に及ぼす影響を一時的なものと捉えて対処できるための支援や,パートナーのニードや心情に配慮した支援が必要と示唆された.