2025 年 45 巻 p. 845-853
目的:抑うつ傾向が高い褥婦に対して経験年数5年以上の助産師が気づきをもとに行う看護援助を明らかにすること.
方法:助産師6名に半構成的インタビューを実施し質的記述的に分析した.
結果:助産師は【非言語・身体・言動・家族から得た情報の気づきをつなぎ抑うつ傾向を見極め(る)】【褥婦の育児継続に向けた心理的安定を支える関係性を構築する】ことに努め【褥婦の語りに深く耳を傾け共感的な関わりと必要な援助を段階的に行う】中で【褥婦が自ら行った育児や受診などの行動を意味あるものとして伝え(る)】【抑うつの兆しに配慮しつつ育児の成功体験を育(む)】み育児技術の習得より【抑うつの状態に配慮し休息や身体的援助を中心に援助を調整(する)】していた.さらに【暮らしの中で褥婦の心理的安定と育児継続を支える支援体制を形成(する)】し【臨床現場で思考と内省を重ね学び続けることで援助の質を高める】努力をしていた.
結論:明らかになった援助の実践は実践能力や抑うつ傾向が高い褥婦への援助の質の向上に貢献できる.