2025 年 45 巻 p. 739-751
目的:小児がん経験者の心的外傷後成長(posttraumatic growth:以下PTG)の概念の定義と特徴を明らかにする.
方法:Rodgersの概念分析手法を用いて48件の文献を分析した.
結果:属性は【日常を取り戻す】【病気体験と自分の存在意義の反芻】【他者との関係性の進展】【自信の回復から前向きな対処への変化】【人間としての強さを認識】【病気体験の肯定的意味づけによる自己意識の変容と人生の目的の再設定】の6カテゴリ,先行要件は5カテゴリ,帰結は4カテゴリが特定された.
結論:小児がん経験者のPTGは「日常を取り戻していく中で心身の傷つきをもたらした病気体験を反芻しながら,人間関係の進展や前向きな対処方法への変化,人間としての強さを自覚し,次に病気体験の肯定的意味づけによって人生の目的を再設定していくプロセスであり,人生を乗り越えていく力を身につけることである.」と定義した.