日本看護科学会誌
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総説
新人看護師の臨床判断における経験と期待される能力:スコーピングレビュー
島田 伊津子監物 佳子
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2025 年 45 巻 p. 900-915

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抄録

目的:新人看護師の臨床判断に関する文献を包括的にレビューし,臨床判断の経験および期待される臨床判断能力を明らかにする.

方法:PRISMA-ScRに基づくスコーピングレビューを実施した.PubMed, CINAHLなどのデータベースを使用し,一般病棟での新人看護師の臨床判断に関する研究を対象とした.

結果:15件の文献が採用され,新人看護師の臨床判断の経験として,【患者が表出する反応への臨床判断】【看護ケア実施場面での臨床判断】【安全をまもる場面での臨床判断】【臨床判断のための情報収集と報告】が抽出された.期待される臨床判断能力は,立場や役割により水準が異なった.

結論:新人看護師の臨床判断の経験と期待される能力が明らかになり,現実的で段階的な教育設計への示唆が得られた.今後は多角的手法による発達段階の解明と,発達段階に応じた具体的指標の開発が必要である.

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