日本看護科学会誌
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原著
0歳児の第一子育児中の母親に対するロールレタリングの効果の検証:無作為化比較試験
榮田 絹代, 佐々木 直美
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2025 年 45 巻 p. 927-938

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抄録

目的:ロールレタリング(以下,RL)による,母親の対児への気持ち,育児不安,自尊感情への効果を検証することである.

方法:0歳児の第一子育児中母親に対しRL 3回の実施群14名と対照群12名の無作為化比較試験を2023年9月~翌年1月に行った.RLは,母親の自宅等,都合の良い場所,時間に実施した.効果評定の方法として,赤ちゃんへの気持ち質問票,育児不安尺度,状態自尊感情尺度を用いた.またRLの記述の変化を検討した.いずれも,統計による検定を行った.

結果:母親の年齢は,実施群30.8歳,対照群33.5歳,児の月齢は実施群6.1か月,対照群4.9か月であった.実施群では,赤ちゃんへの気持ち質問票(p = 0.044),状態自尊感情尺度(p = 0.005)で有意差が認められ,育児不安尺度では有意差はなかった.対照群は全て有意差はなかった.群間の有意差はなかった.RLの記述は,往信の〈7.内省や内言,気づき〉,返信の〈v.異なる視点〉のコードの記述人数に有意差があった.

結論:母親の対児への否定的感情の低下及び状態自尊感情の向上がみられ,RLによる効果の可能性が示唆されたが,群間による有意差がなかったため明確な介入による効果を示すことはできなかった.

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