2026 年 46 巻 p. 215-226
目的:NICU・GCU看護師の医療関連機器褥瘡予防における困難感に対し,自己効力感を起点にレジリエンスとネガティブ気分を介して困難感との関連を検討する逐次媒介モデルを検証した.
方法:NICU・GCU看護師対象のWeb調査で自己効力感,レジリエンス,ネガティブ気分,困難感等測定しパス解析を行った.
結果:有効回答354名中248名に困難感があり,これは経験年数等より心理的要因と有意に関連した.困難感への有意な直接効果はネガティブ気分のみ(β = –0.135, p = .045)であった.また,自己効力感からレジリエンスへ,レジリエンスからネガティブ気分の各パスも有意な関連が示された.
結論:仮説とした逐次媒介効果は有意ではなかった.しかし困難感はネガティブ気分と直接関連し,心理的要因の重要性が示唆された.困難感の軽減には,知識研修に留まらず自己効力感を高め対人スキルを育む統合的支援の有効性が示唆された.