2026 年 46 巻 p. 84-93
目的:中国で看護基礎教育を受け,大学院に進学した日本での臨床経験をもつ中国人看護師の経験を記述することを目的とした.
方法:日本で修士課程を修了した6名の中国人看護師に半構造化面接の結果をKJ法にて分析した質的記述的研究である.
結果:対象者らは【自分らしい人生への希求】と【将来への備え】を基盤に【専門職としての成長への意欲と決意】から大学院に進学した.彼らの姿を見た日本人看護師にも【逆境を越えた挑戦の連鎖】が生じたと感じ【専門職としての成長の手応え】と【広がった視野と将来への展望】は,【さらなる学習と教育への意欲】につながった.また【日本人との心の通う交流】を持てたことで,彼らにとって大学院進学は貴重な経験となった.
結論:中国人看護師の大学院進学は彼らのスキルアップに加えて日本人看護師の意欲を高めたという感覚を生んだ.相互理解と尊重に基づく彼らへの支援は,より良い異文化協働の鍵となる.