目的:外来通院中の冠動脈疾患患者の不眠と睡眠衛生との関連を明らかにする.
方法:外来通院中の75歳以下の冠動脈疾患患者を対象に睡眠と睡眠衛生に関する自己記入式質問紙調査を行った.分析は不眠群と非不眠群の比較のためにt検定とχ2検定を行い,睡眠衛生を含む不眠の関連要因は多変量ロジスティック回帰分析を行った.
結果:有効回答は227名,不眠の有症率は48.6%,平均睡眠時間は6.37 ± 1.4時間であった.不眠の関連要因は,不適切な睡眠衛生,睡眠不足の自覚,初発から1年未満の者,胸痛や胸の苦しさによる睡眠困難であった.
結論:冠動脈疾患患者の不眠には,適切な睡眠衛生と疾患特異性を考慮した対応が必要である.外来で可能な不眠に対する睡眠衛生の効果については今後の検証が求められる.