2026 年 46 巻 p. 1-11
目的:eラーニング形式のShared Decision-Making(SDM)教育プログラムを開発し,SDM実践の行動意図への影響を評価する.
方法:全国の医療機関の中堅看護師49名を対象とした単群前後比較研究である.自己主導型eラーニングを実施し,CPD-Reaction質問票で受講前・直後・1か月後の行動意図を測定した.
結果:行動意図スコアは受講直後に向上したが(p = 0.001),1か月後には介入前との有意差が消失した.受講直後の行動意図には「能力に関する信念」(β = 0.445)と「道徳規範」(β = 0.386)が正の関連を示した.道徳規範スコアのみが1か月後も向上を維持した.
結論:開発したeラーニング形式のSDM教育プログラムは中堅看護師の行動意図を短期的に向上させるが,効果の持続性に課題がある.SDM実践の促進には能力に関する信念と倫理規範の重要性が示唆された.