日本看護科学会誌
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出産に関する妊産婦の自己決定
有森 直子
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1999 年 19 巻 2 号 p. 33-41

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抄録
本研究においては, 出産に関する妊産婦の自己決定のプロセスを明らかにするために419人の妊産婦を対象に産前・産後の2回にわたる質問紙法を実施した. その結果以下のことが明らかとなった. 出産に関する質問紙は因子分析の結果3因子が抽出された. 第I因子「専門家の判断を必要と認める医療行為」, 第II因子「専門家の助言を必要と認める行為」, 第III因子「正しい知識をもつと対処できる行為」である. 自己決定に影響を及ぼす要因として, 出産施設, 出産への関心度, 知識年齢が自己決定能力 (産前と産後の自己決定の和) と有意な関係が認められた. 出産に関する意思決定は産前と産後において各因子の内容により異なった. さらに産前・産後の意思決定の組み合わせから, 「自己決定を通した」「自己決定の機会を得た」「不本意な意思決定をした」「自己決定しなかった」に分けられた. これらのパターンと出産に関する内容の3因子との間には, 有意な関係が認められた.
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© 公益社団法人 日本看護科学学会
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