抄録
出産後における女性の心の健康尺度(MHPW)を開発し, 関連要因との関係を明らかにすることを目的とした. 量的研究方法を用い, 開発した尺度の妥当性信頼性を検討した後, その得点との関連因子との関係を分析した.
研究対象者は, 産後2週間から5ケ月までの, 生児を得, 研究への協力が得られた女性301名であった. MHPWの内的一貫性と併存妥当性が認められ, 妊娠の計画性を除く, 出産後の生活上のストレス, 出産経験の肯定的認知, 子どもの扱いにくさ, 精神科疾患の既往, ネガティブライフイベントにおいてMHPW得点との間に相関関係が認められた. 分散分析では出産準備教室への参加の有無と分娩様式を除く, 初産と経産との間に統計的有意差があった.
結果から, 出産後の生活上のストレスを軽減し, 出産経験に対する肯定的な認知を強化する介入によって, 出産後の女性の心の健康を促進できる可能性が示唆された.