日本看護科学会誌
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乳がん患者の自己概念の変化に即した看護援助
尾沼 奈緒美佐藤 禮子井上 智子
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1999 年 19 巻 2 号 p. 59-67

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抄録
本研究の目的は, 乳がん患者の癌罹患の経験を通して変化する自己概念と自己概念の変化に即した看護援助を明らかにすることである. 対象は, 乳癌の告知を受け手術予定の者であった. 面接と参加観察により対象の入院から退院後3ヶ月までの自己概念に関するデータを収集し, エスノナーシングの分析ガイドに基づき作成した手頂に従い分析を行った.
その結果, 乳がん患者の癌罹患の経験を通して変化する自己概念として, [納得していても心が揺らぐことがある][同病者を他人と思えない][がん患者である自分を守りたい][これからは自分のためにも生きていきたい][今までの自分でやっていける] が得られた.
乳がん患者の自己概念の変化の持つ意味は, 患者が自己否定に陥りながらも, 自己価値を維持し新しい価値観を明確にしようとする点にあると考える. 従って, 乳がん患者の自己概念の変化に即した看護援助として, 意志決定への援助, 自己価値の維持への援助, 対人関係への援助, 自己受容への援助が重要である.
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© 公益社団法人 日本看護科学学会
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