抄録
本研究は, 日本看護協会の認定看護師制度により, ある特定の看護分野において熟練した看護技術と知識を有することが認められた認定看護師275名を対象に, 認定看護師自身が臨床における専門的実践能力をどのように認識し評価しているのか, さらに専門的実践能力の構造について明確にすることを目的とする. 調査は, 2001年6月~9月の期間に郵送調査にて質問紙調査を実施し, 33.3%(87人)の回答を得た. 分析した結果, 以下の知見が得られた.
認定看護師の専門的実践能力の自己評価は, 専門的な知識と技術に基づいた臨床実践を最も高く評価していることが明らかとなった. しかし看護実践の改善・開発のための研究活動は最も低く評価していた.
認定看護師自身が捉えている専門的実践能力の構造は, <熟練した臨床実践> <コラボレーション> <看護実践の改善・開発> <コンサルテーション> <倫理的ジレンマへの対応とその解決>の5因子で構成されていることが明らかとなった.