日本看護シミュレーションラーニング学会誌
Online ISSN : 2758-5476
原著
シミュレーション教育に関する日本語版学習指導における学生の満足度と自信尺度(SCLS)の信頼性・妥当性の検証
鈴木 良美阿部 幸恵伊藤 綾子藤野 ユリ子澤井 美奈子石田 千絵井口 理神庭 純子
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2023 年 1 巻 p. 12-20

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抄録

目的:本研究の目的は,看護学生へのシミュレーション教育に関する日本語版「学習指導における学生の満足度と自信尺度(SCLS)」を作成し,その信頼性・妥当性を検証することである.

方法:SCLSを国際的なガイドラインに則り日本語に翻訳し,シミュレーション教育受講後の看護系3大学の学生を対象に,無記名自記式質問紙調査によって,信頼性・妥当性を検証した.

結果:404名に調査票を配布し335名から回答を得て,分析対象は331名となった(有効回答率81.9%).クロンバックαは2因子とも0.8以上であった.I-T相関で相関係数の低かった1項目を除く2因子12項目で確証的因子分析を行い一定の適合度の基準を満たしていた.自尊感情尺度とSCLSの下位因子とは有意な正の相関があった.

結論:日本語版SCLSは,一定の信頼性・妥当性を検証でき,活用可能であると考えられる.

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© 2023 一般社団法人日本看護シミュレーションラーニング学会
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